大阪佃店の思い出・・。
今はなきすかいらーく、その会社にぼくは費やした時間と情熱を思い出させずにいられない。
UPDATE 2012年8月2日
注意、このページはすかいらーく本部さま、会社さまとなんら関係のあるものではありません、
問題のあるかたはメールでおしらせください。osatani@osatani.com2012年8月9日
vol.2
店に戻ると、閉店していた、
すでに丸SVがきており、閉店作業が行われていた。
同期の社員吉田君は、憔悴仕切っており
「ぼくのせいなんだ・・」
といっていた、アルコールオーダーストップのあとの入店の
7名のいかつい労働者風のお客さんがきて、
だせない、というと、
おかえりになって、
そのとき、たまたまキッチンにいたごうてんが
レジまで出てきて、
帰り際に、吉田君のあたまをこずいて出て行った。
そのとき、コック帽を手にもって、
「こら!ええかげんにせいよ!」
と帰るとこの労働者風に言った、

言わなくてもよかった。
しかし、その言葉で彼らは激高し
突然、暴れだした!
「なにがじゃあ!」と、ごうてんを追いかけ回した・・
ごうてんは、追ってくる7名の男たちに恐れをなし
逃げ回った。
ごうてんは逃げ足がはやく、バックヤードにでて、
電気室の陰に隠れて、上から駐車場で探し回る彼らを見ていた。

キッチンも控え室も探し回り、キッチンの中では
準社員のおばさんが牛刀などすかさず隠し、
吉田君はあわてて110番をした。

ごうてんは、10分ほど隠れていたが、静かになったところで
駐車場にでていった、
そこにはまだ奴らはいたのだった。
そこからは殴る蹴るの暴行が続き、頭を抱えて丸くなっていた、
殴られて続けて意識が薄くなったところで
警察のバスが現れた。
機動隊の出動、
「一斉逮捕!現行犯緊急逮捕せよ!」
隊長の号令のもと、機動隊はすべての男を逮捕した。

という、話をごうてんはぼくに語ってくれた。

ぼくは、ごうてんの鞄を着替えを持ち、救急で運ばれた病院に
車で駆け付けて控え室でずっと、待っていた。
頭には包帯をまき、泥だらけのごうてんは

「めげたわ・・」と、うつろな顔でぼくにいった。
ごうてんを抱えるように、車に乗せ
店には寄らず、西宮の家まで送ってゆくことにした。

「たいへんでしたね、心配しましたよ」
「頭蹴られたからな、脳波とかみていたらしいんだけど
ほんま、機動隊は強いな。。」
「機動隊は強いことより、無理なことをしないでください・・」

実際ぼくも落ち込んだ、
深夜の12時を過ぎるとアルコールを出さないルールが
独自に店にあって、その出す出さないの犠牲者は数知れず、
殴られた場合、
組合から数万、会社から数万のお見舞いがでるそうだが、
誰も、数万より、殴られるのが嫌だった。

ぼくもこのあと、店長になり、アルコールだせと
やくざの親分がすなっくのおばはんとぼろくそにいわれ、
「いまから、若い衆呼んで来て、店であばれたろか!」
何度もいわれ、
「もう、だしとき!」とすなっくのおばはんにもいわれ
小店舗の見られないところを解放し出した、
ルール違反というもの、ご機嫌で親分はかえったが、
心配なのは自分がいないときに、ほかの社員がどう対応するか

話は戻り、
翌日には部長や本部の人が来て、警察とのやりとりがあって、
報復を恐れて、ほかの店から社員が増員されて備えた、

ごうてんも1週間休むことになり、
店の社員たちも緊張しながら仕事をすることになった。

何度かごうてんのことが心配で家に電話すると、
三宮店時代の彼女がきてるのがわかり、食べることなどは
心配ない様子だった。

しかし、佃の話はまだまだ、やまのようにある、

ちょうど、そのころ、自治会の人から
「戦没者慰霊碑」の寄付をすかいらーくに頼んできたのだ、
そのころ、よく寄付や自治会やで寄付が来ることが多く、
また、このほかの問題もあり、(吉田君消化器事件)
すげもなく、断ったのだ、

「あれは、たたりかもしれない」
社員はそういった、
なんでも、戦争中に店の場所に防空壕があり、たくさんのひとが
そこに避難していたのだが、そこに爆弾が直撃をし
多数の人が亡くなったのだ、
しかし、ぼくも経験したのだが
朝一番出店にゆくと、キッチンの中を人が走っていたり
壁を突き抜けてひとがでてきたり、
さまざまな霊現象が起きているのであった。

それからとはいうもの、みんな、慰霊碑のほこらにお参りに
いったり、清掃の人は水を捧げたりしていった、
寄付してれば、いいのに、ぼくは悔やんだものだ。

それにしても、はやる店というのはたくさんの人が来られるので
霊はつきもので、そういう店ははやるのである、
それに、おかしなお客さんは常連で必ずいる、吸い寄せるように。。

夏の暑い日、
キッチンでいると、
ホールのバイトが
「すいません、お客さんが怒ってます!」
「またかよ!なにがあったん?」
「くりそのグラスが割れて子供のお客さんに提供したみたいで・・」

あわてて、レジにゆくと、こわそうなおじさんが待ち構えていた

続く、