四国香川の瀬戸大橋が出来て香川4店目 丸亀店の店長は松田さん、ぼくが副店。
12月13日だったか、師走押し迫るときにオープン、
丸亀市民会館で12月まえからパートアルバイトの募集をするが、一向に誰も来ない、ランチメンバーはフロアー1人、キッチン3人、しかし、キッチンは準訓のときにめげて泣き出して辞めてしまった。
オープンまえには10人そこそこしか人が集まらなかった。
回りは当時田んぼばかり、すかいらーくという名前は地元の人の間では、駅前のスナックスカイラークのほうが有名で、そのスナックのママが名前をとるな!と怒ってきた、まあ、そんな話はいい。
ランチキッチンが採用できないのでえんえん半年
トップから入り、ランチスープを作ったのをも出す。
正月もそうだった。母店からヘルプをもらい、
朝からドカ挙げスタンバイをし、とにかく、田舎では年末年始で帰省してきた若者で人口が増加。
昼からえんえん、飯も食えないまま営業。
社員営業、配送しながら、スタンバイしながら、
その日はアイドルも切れず、18時頃すごいラッシュが来て、一気に満席となった、動き続けるペースメーカーにどんどん伝票がかかり、一周するほど。
フロアーの社員も、入ってきた。
気の弱い江島君が
「もう、だめだ!」と叫んだ。
心の中でそれはいうなよ、と、ぼくもがくっときた。
そこでやっと現れたのが、松田さん、
「あかん?大丈夫や、俺にまかせとけ・・」
「いいか三分で補充をすませろ、」
ペースメーカーにかかっていた伝票を全部引っぺがした。フロアーは呆然としている。
おももろに伝票を時間どうりにホテルパンにいれて
あれをやりだしたのだ。伝説の七枚伝票。
僕も気合いを入れて、オーダーです!の返事を挙げて全力で動いた。IN作業がおわったら、返事だ
「●●はいりました!」声がとぶ。
「TOPは、●●となになに!」マツダさんが叫ぶ。
さっと動き、みんなガロニにハンバーグをもりつけ、ピザを切りさらに盛り付けて出す。
どれだけ時間がたったのか、わからないが、知らないうちに全部料理は出て、伝票はなくなった。
「な、でるやろ、焦ったらあかんねん」
まさしく松田マジックを見たわけだ。あれはドパンクして、入れるだけ入れて、ごがすだけこがして
一気にデシャップ台にだして、フロアーの卓割りを混乱させたには違いない。
今日はふと、このことを思い出していた。
ぼくが27歳のころ、松田さんは36歳だったろう
111. 番外編 松田マジック 003
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