すかいらーくの思い出 番外編 果てしなき戦い

  ひさびさの記事である、
というのは、あまりにも反響がないことや、一部の人への悪口のオンパレードになるのではないかという危惧が
あるからで、意欲が失せていたのであります。
しかしながら、なん度も何度も夢に出てくるんです、もう忘れたいと思いつつも
15年たっても、いまや、ファミレスは存亡、時代遅れ、しかも、マクドナルドまで・・。
経営者もどんどん変わり、経営コンセプトも変わり、時代の変化というやつだ。

ある夜中、電話のベルで目が覚めた。

「店長、おやすみのところすいません・・」

もう、そういわれても、しかたない、頭はぼけている。

「なんだ?なんかあったの?」

三番手の社員からの電話。

時計を見ると深夜2時前、
「新しく入った女の子の服がないんですよ、盗まれたみたいで・・」
ぼくは、なんのことか、理解できず、聞いていた。
「帰ろうとしたら、皮のジャンパーがなくなっていて、女の子が15万もする服だと、言うんです」。
「え、なんで、ないの?」
ぼくは、寝ぼけていた、完全に、
「わかったよ、僕が弁償するよ!」
「は、わかりました」
ぼくは、ただ寝たい、電話を切りたいがために、とんでもないことを口走った。
そして、電話をきり、そのまま、寝た、

翌朝、夜中に電話が店からあったことを思い出し、
なんで、自分が弁償するといったのか、わからないまま、銀行にいき、お金を下ろし。
次の日、女の子に渡した。

しかし、女の子はすぐに辞めてしまった、
新人だったので、致し方ないが、煮え切らない思いでいたところ、
171号線を車で走っていると、その女の子が、その高いと言われるジャンパーを着て歩いていた、

やられた・・・。だまされた、
いや、また買いにいったんだ。
いや、どうもおかしい、だまされたんだ。

その話をほかの店長にした、馬鹿にされた、独身だからできたんだ、と
しかし、大阪の店では従業員の財布の盗難があいついでいたという話、
「財布が深夜なくなって、何日かして、ぜんぜん遠方の武庫川の河川敷に財布が中身抜かれて捨てられていた。
警察から通報があり、とりにいった・・」
どうやら、クリーニングの納品のバイトの犯行ではないか、といううわさ、
そういえば、態度の悪いそのバイトがうちの店にも着ている、深夜トラックで助手席にはいつも女をのせて、
しかも、そのクリーニングの会社は、すかいらーくグループで作った会社。

待ち伏せして、犯行をする瞬間をつかまえようと考えた。
更衣室にCDを二枚おいて、もって帰るかどうか、ロッカーの陰に隠れていた。
しかし、そういうときは、犯行はしないもんだ、
さんざん考えたあげく、本部に報告し、犯行の証拠がないので、そうだとはいいきれず
そういうことがあったかもしれない、という状況をのべた。
早速、そのクリーニングの会社から電話があった、しかし、電話でさんざん、ぼくが文句をいっても
店に謝りにもこない、
グループ会社のなあなあ、というものか、
昔は、ほかの店にたのんでいたのだ、広島にいたとき、
サニークリーン広島であったのだが、その会社は応対もよく、あいさつもでき、感心したものだ、
それは、仕事があるから、仕事をもらえるから、
グループ会社は仕事は当然のように努力することもなく、存在し、感謝もない。店があればそれでいいのだ、
なんともこのやる気のなさに、いかにも危機感をもったのを覚えている。
ほどなく、クリーニングは食材の配送のセットととなり、わけのわからんバイトはそのときに首になったらしい、

しかし、15万の服の弁償をする意味もなく、だまされた形の自分がそこにいるのである。

数年たち、
西宮越水店で、新メニュー講習会があり、
O部長が講習をした、その店は108型で、控え室が無防備で、遠い。
「おれの財布から万さつが、全部消えてるんだけど・・」
広井店長にこっそり、そう告げた。店長が驚いて、しかし、自分の責任とはいわない、
誰が盗んだのか、という話より、そこに服をおいてことを恥じたと、思うのである。
一番従業員やほかの社員を疑うのであるが、そのときはうやむやになった、
昼過ぎであった、
「出入りしたのは、生ダルもってきた、大阪の酒会社だけなんです」
広井さんはそうつぶやいた。
数ヶ月たち、
今度は、自分の背広の財布から3万抜かれていた。
自分の店でお金がなくなるとは予想もせず、しかも、ランチの時間、信頼できる主婦だけ、
ひとり、怪しいのがいたのであるが、その怪しいのも事件をあとで、起こすのだが、
その日は休みだった。

ぼくは、気がついた。あいつにちがいない。
O部長がやられたときとおなじ、あの生ダルを納品していたバイトが通過していたのだ。

情けないことだった。
もし、これが、自営業の店で、相手が自営の酒屋のおっさんなら、こういうことはおきない。
完全に、なめられているのである、
お客さんにおこられ、本部におこられ、出入り業者になめられ
なんと、店長は情けない。
しかし、この泥棒酒屋はほかの店でも犯行をしていたらしく、
この配送もやめて、食材便とおなじ、トラック納品となり、やつらは消えた。
まじめにやってるやつもいるが、もし、業者を決める権限があるのなら、そういうところからはたのまない
なんの権限もないのでなめられて当然。
ちなみに三番手の社員はえらくなり、部長になられ、O部長はナントカカンパニーの役員らしい
そして、裏の鉄扉は鍵を閉めることがルールとなった、

という話を思い出して、眠れないのである・

2015年11月26日 木曜日

TOP