32. 栗林公園に異動。

社員Kの捜索は続いた、たおだくんという徳島佐古の社員は栗林で中が良かったので
徳島から香川まで、どこかで事故したのではないか
ということで、車で探しに行った、部長も他の店長も電話で相談、
そんなとき、社員Kの奥さんから店に電話があり
青函連絡船の上から、
その社員Kと、連れて逃げた看護学生が電話してきた、
無事でいて、探さないで欲しいとか・・。

要するに、駆け落ち失踪であった。


気丈にも、妻のほうは、帰ってきなさい、いつまでも待ちますと、
子供もいたから、そういった。
ぼくは、遠距離で結婚もできずに苦しんでいるのに
社員Kには、驚く以上に呆れた。それに、くそまじめに、誰からもきちんとしてる
とか、いわれて、社員の鑑のようだとか・・。
岡見くんと、ふたりで
「あんな、くそまじめはあかん、ファージィにいかなあかん、だからあんなことになるんや」
と、ほざいていた。
しかし、ぼくにもその迷惑がかかってきた。
実質二番の社員だったので、新卒も2人来るし、たいへんなことになった。
松田さんと大角店長はずっと、電話で相談をしており、
「明後日から、栗林に、いってくれ!」
と、いわれた。ああ、やっと、安定する丸亀を捨てて
ぼくは、その渦中の店にいかされるのか・・。
「この店はどうするんですか?」
と松田さんに聞くと、
社員は観音寺からFくんと、松尾くんが来ます、岡見君は観音寺です。
と、人事異動が失踪事件の影響で行われた。

12月から4月までしか、いない丸亀を去り、
ぼくは栗林公園にゆくことになった、すごい売り上げで、しかもランチは社員営業。
まだまだ、瀬戸大橋ブームは続いており、
大角店長に挨拶に行った。

「ま、そういことやから、がんばってください。新卒は岸本君が面倒見てますから
君は、フロアー全般と社員のほうを見てください」
と、言われた。






今はなき(旧)すかいらーく、その会社にぼくは費やした時間と情熱を思い出させずにいられない。

注意、このページはすかいらーく本部さま、会社さまとなんら関係のあるものではありません、
問題のあるかたはメールでおしらせください。osatani@osatani.com