68. 伊丹瑞穂 16

労働時間の制約は、どんどん厳しくなっていった。
要するに会社全体としての収益の問題で、右肩上がりの売上げと利益であったが
1990年くらいから落ち始めていた、新店を除く既存店の前年対比が落ちてきているのだ。
株価は4000円までいったのが、どんどん落ちて半分以下、
そこでセーブするのが人件費であった。
別な角度で、深夜のキッチンの床流し中止という施策があった。
床をはき、洗剤を蒔いて磨く作業で、床流しがあり、
それを止めろ、というのだ、
代わりに、「書き出し棒」というものと、モップ、安い洗剤が導入。

もちろん、みんな猛反対、ぶーぶー-、文句を言うが
大川原さんは、決まったコト。従うのがチェーンです。

数年後、別の人から聞いたことでは、
その当時の本部の売り上げが足らず、利益が足りないと言うことで
コスト削減のためであった、
もちろん、僕の店ではまじめにモップでやり始めたが
当然、設備機器の下が問題であって、そこに紙や包装袋が落下し
合わせて、食材がそこに入り込むと、ゴキブリがわくのは必然であった。
数年後、やはり、問題となり、床流しは復活した。

このことで、本部、役員らは、濡れたタオルを絞る発想で
店舗に命令で、さまざまな悪法などをおしつけるようになる。
コスト削減、コストカッターも度が過ぎるといけない。

それよりも、これだけの金が足らないんだ。
どうしてもなんとかしたいので、協力してくれと事情を話せば
みんな店長は納得するだろう。現場の気持ちが剥離してしまうのが
800店を越えてぐらいからと、事業部をなくしてどんどん
くくりを大きくし、現場のエリアマネジャーに管理させる仕組みが
今でも続いてるトオモウガ、
大きな溝を作る要因のひとつにそこからあった。

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今はなき(旧)すかいらーく、その会社にぼくは費やした時間と情熱を思い出させずにいられない。

注意、このページはすかいらーく本部さま、会社さまとなんら関係のあるものではありません、

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