60. 伊丹瑞穂店 09

そのころ夏になると、各地で水不足になっていた。
数年前から会社は節水キャンペーンを行い、全国の店舗で節水を競い合った。
ぼくは、四国時代に大角GMから、いろいろ言われた中に、この節水に関してもあった。
当時、四国香川の店舗では、人手不足をいいことに、それどころでない
そんなことに取り組んでるひまわない、ような発言が二番手社員から僕に寄せられ
僕は当時、二番手の社員のリーダーだったので、そのことをGMにあげると
次の会議にでるという、話をしてくれた。
当時、竜造寺さんという人に強すぎるというか、マンパワーの塊のようなひとがいて
その店と回りの店を巻き込んで、節水の数字が全国レベルでだしていた。
これは、大角さんいわく、きちんとした作業を動作レベルで指導してるからだ
すべての作業につながるのが節水で、これができないのは
どうのこうのと、さんざん、言われた。いわれたことを忘れずにいた。
ぼくは、こういうことは新店でこそできることだと思い、社員の蔭木も福久も真剣に
取り組んでもらい、せこいことはなしに、がんばった。
数値を目にみえるように表にし、張り出して、全従業員も視認でき
目標を共有化した。
だいたい、郊外の店舗は駐車場もひろく、植木もたっぷりある。
それでも、いい数字を出して、全国800店中、7位になった。
事業部スタッフは驚いて、嫌みさえもいっていた。
賞金も17万円もでた。
目標を立ててなんとかやろうというパワーがあった。

しかしだ、みんなよく頑張った!と、二回に分けて焼肉にみんなを
連れていったが、ぼくは、20万もおごる羽目になったということは内緒である。

それから、プリペイドカード販売キャンペーンも何回も入賞し
それでがんばってる九州やほかの事業部のひとは、なんで、そこだけ
がんばるの?のような意見が相次いだ。
僕もその調子で売り上げと利益を追求していれば出世間違えなかったのだが・・。

瑞穂の控室の壁には数多くの表彰状が飾られ、ぼくはとてもうれしかった。
が、しかし、それも後日談があるが、ここではやめとこう。
店をやるには、人、人こそ財産、人を巻き込んで、目的や夢やそれらを
共有して達成できる組織こそが成長し続けるのである。






今はなき(旧)すかいらーく、その会社にぼくは費やした時間と情熱を思い出させずにいられない。

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