40. 観音寺の暑い夏。

なんでこうなるのか、なんで人が居ないのか、
フロアーは清掃の朝から、ラストの締めまで平日は誰も居ない。
オープンして一年少しで三人も店長が替わり、しかも社員が4人居て
売り上げはさほどない。
二人目の店長も問題だった、人が使えるかどうか、人を使う、仕事をしてもらう
ことのキーポイントがある、彼はその後、やはり、丸亀もそこそこ2だめになり、
本土にもどっても、だめになり、まあ、彼が主因でわるいわけではない。
そのことは当時の部長はまったく理解してないし、指導してもない、
もう、数年前にある人が一言で言い当てた。
「コミュニケーション能力が欠如しているのだ」
まさに、そうだとおもった。
ぼくが、最初に影響を深く受けたひとに、ごうてんと、東店長、もりてんが
いたが、彼らは、すごく、
「ぼくはこう思う、」「こうすべきだ」というオピニオンを持っていた。
そして、相手に食い下がり、そして、評価をする、
すべてに必要なのはコミュニケーション能力

最初の観音寺のオープン店長もそうであった。暗黒の世界である、
だから、社員が勝手にこうだああだといって、指示や意見をいい、
統制がとれなくなる、

当時も今も香川は人材不足である、ましてや当時は瀬戸大橋で活況にわき人手不足。丸亀は求人を打てでも打てでも人が来なかった。
しかし、退職者ファイル、面接ファイルを分析すると、かなりの人間が来ている。
これはおかしい。
人がこないのではなく、辞めさせているのだ。
なんで、辞めたのか、考えてみた、様子をみないとわからない。

求人をうつと、すこしずつ人はきだした。
最初にナイトのフロアーの希望の女の子を憶えている。
美容師のたまごのひとで、かわいいひとだった。丁寧に教えて
なんとか続けてくれそうになった。

ぼくは、広島のときも丸亀の時も、店の変わるチャンスというものを
感じ取っていた。
そのチャンスをつかめば店はいい方向になる。

ごうてんが、佃で、ぼくが人手不足で自分の足でチラシをくばり
いい人がふたりきたときに語っていた。
「 いい人が来ると雰囲気も変わり店は変わる。いい人はまたいい人を連れてきて
いいお客さんも連れてくる。そういう子が現れるときが大事・・。」

残った6人のバイトパートに時間を割き、一人づつ面接をし、不満や意見を聞いた。
しかし、そこには店の問題を見いだすことはできなかった。

高校にもいかない女の子がきた、しかし、そのこはすぐに辞めた。
またひとり、中学を出て、愛媛のほうから女の子がきた。家庭の事情で
親が離婚し、父おやのほうの住む街に、なにか、愛媛で問題を起こしきたようだ。
ぼくは、人物的にも無理だと思い、
髪型が茶髪でパーマだったので、
「その髪を黒にして、戻してくれたら採用します」
と、答えた。
ぼくは絶対無理だろう、もぅ来ないだろうと思っていたら
夕刻、店に飛び込んできた。

ぼくは約束どうり、採用した。ちかくにアパートをお母さんが借りたらしく
謎の子だった。
やがて、愛媛でやったことを言いふらすパートが現れた。
そのパートは6人残ったひとりで、かなり、偏った考えをもち
扱いにくい人であった。
やはり、すこし派手な感じもあり、観音寺のチンピラが目をつけて
うろうろし出した。
やばいなあ、ぼくは、社員の松尾に張り込みをお願いし
緊張の数日が続いた。
ぼくはみかねて、その女の子のドアを叩くチンピラに
注意した。
しかし、彼は臆することなく、
「おまえはなんじゃあ!」
と、言ってきたので、保護管理者だ、と答えた。

社員の松尾と相談し、ぼくらのマンションの部屋が一室あいていたので
匿うことにした。

なんとか、匿い、チンピラは諦めて消えた。

人が増えて、あんていしたころ、短期で入っていた女の子が
帰りが遅いと、お母さんから心配の電話があり、
嫌な予感がして、他の男の子にきくと
ちんぴらが、声をかけていた、とのこと・・。
ぼくは社員とふたりで車で町中を走るがわからなかった。

12時過ぎて、バイトパート同士で遊びに行っていたということ
ぼくは激怒して、怒ってしまった!!
「親御さんが心配して探してるのに、なにをしてるのだ!
自分らとあの子はちがうのだぞ!なにかあったらどうするんだ!」

翌日、ぼくに怒られて、みんな反省をし、辞めてしまった。
あんなに怒鳴らなくてもよかったのにと反省した。
アパートをたたみ、愛媛に帰っていった、お母さんに連れられて、
家庭環境が悪かったのか、自分が悪いのか
わからないが、その愛媛に帰って、どうなったのかしらないが
あの子は違う、という言葉を反省し、
でも、その子もぼくは大事に思っていたのだが・・。

まだまだ、観音寺の話は続きます・・。






今はなき(旧)すかいらーく、その会社にぼくは費やした時間と情熱を思い出させずにいられない。

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