39. 観音寺建て直し其の①

これほど時間の無い引っ越しはなかった、
一晩で、というか、徹夜で荷物を作り、翌日引っ越し。
松尾と岡見の引っ越しは自分たちでトラックを借りて行った。
異動する前に、松田さんから呼び出され、
「赴任する前に、次の店に指示はださない、赴任後の前の店には
一切関わらない、口をださない」
の原理原則を言い渡された。

そういえば、いろんな店長に原理原則を口頭で教えてもらった。
人によって違うのだが・・。
控え室は店の要。きちんとしていなければ成らない。
4S 2Sの原理、これは店作りの原則。
4S, 整理整頓清潔清掃。整理整頓していなければ、利益はでない。
手が空けば清掃し、清潔なみだしなみ、サービス業として当然。
あいさつと返事。これも大切であった・・。

観音寺で引き継ぎを行い、オーナーにも挨拶にゆき、
また、変わるので驚いていたが、
と、いうものの、一年半で三人目であり、いかに、部長の人事ミスであるか
わかる、しかも、年商一億も行かない田舎の暇な店、しかも、まだ社員を4人も
いれないと回らない。どう考えてもおかしい。
なにが原因であるかは、なかに入らないとわからない。

なんと、全時間帯で6人しかバイトはいなくて
フロアーは平日、ゼロ、朝から閉店まで、社員が営業するという悲惨な状況だった。
まずは、一人づつ面接し、話を聞いた。生き残った6人に・・。
辞めた人がナゼ辞めたかの棚卸しをしようとしたがわからなかったが
その数は異様に多かった。

いってすぐ、衛生検査が入り29点という恐ろしい悪い点だった。
すぐにスーパーバイザーから電話があり、注意と報告書始末書をかけという
そのSVは、あの大角さんだった、初めての仕事がこれだった。
その前に、大角さんは三宮のグランドマネジャーにまた戻されていた。
そして、
ぼくが三宮の彼女と別れる決心をし、手紙を書いた。
何回も何回も泣いて夜中に電話してきて、いま思えば本当にかわいそうなことを
したが、あのときはもう冷め切っていて、
そして、その手紙の返事を返そうとしたが、観音寺の住所を知らず、
大角さんに手紙を託した。
が、大角さんは、手紙を店長会議で僕に渡すのを忘れ、後日、電話してきた。

ぼくは、捨ててください。すいませんでした、
といい、
という結末があった。

もう、そういうことをすべて忘れて仕事に打ち込もうと
仕事に逃げた。

立て直しということで、わざわざ、朝霧からヘルプもきた。
6月にいって、元いた社員が次々に異動された、
もう、彼らはすこし異常な状態でもあった。

フロアーがゼロで、清掃もいないので、朝から8時に入り
トイレ掃除から絨毯清掃からはじまった。大変なひびの戦いが始まった。

だんだんと、その欠員の理由が見えてきた。






今はなき(旧)すかいらーく、その会社にぼくは費やした時間と情熱を思い出させずにいられない。

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