19. さらば三宮の井上さん

よくよく思いせば、三宮は人が採用できて定着していた。
これも井上さんのお陰であると、いま思う、
ぼくが苦手な井上さんの彼女、そして、ナイトのフロアーのヤマヒロ、こいつは口がうまくて、ジェリー藤尾ににた男前だったが
女の子にはもてた、もてるけど、男には嫌われるタイプ。
しかも、ぼくが世話になったごうてんのおくさんの弟でもあった。
ぶつぶつ、文句をいい、ディナーの汚した後片付けをするのが
嫌だと、いつも言っていた。シルバー(ナイフフォーク)が
拭くのがだるい、といって、ゴミ箱に捨てるという悪行もしたり、
三宮でバイトし、社員になったくさかというやつが、
となりの万年欠員店兵庫駅南店から借り物の電話をしてきて
その電話をさっと、とり、電話越しに
「このぼけー、あほー」とか冗談か本気かわからないことを言い出し、ぼくは何が何だかわからないまま。電話にでると
僕に対して怒り始め、電話を独占させるなとか、後輩のくせに
ぼくに怒っていた。僕は、元バイト同志だから
仲がいいのかとおもいきや、悪かった。
三宮は、できのとてもいいやつと、ヤマヒロのようなできのわるいやつの格差がひどく、前の前の土居さん時代にそういうのができたようだ。くさかはとてもまじめで、当時は社員の見本のようなことを言われていたし、ぼくもその後、ある店で、鞄の置き方を
えらそうに怒られたことがあったが、
くさかはとんでもない事件をその数年あとに起こした。

ヤマヒロは、井上さんは扱いがうまく、おだててつかい、猿のように
キャプテン50円時給アップをさせた、飴を与えたのであった。
ぼくは、不満であった。
井上さんは、夏になるとバイト数名を海に連れて行ったり
ごはんをおごったりして、心をつかむ、飴を再び与えていた。

そういうなか、井上さんはぼくにも彼女を与えようと、自ら面接した女の子を焚き付け、ぼくのことをほめあげ
ぼくを好きになるように洗脳させた。
ぼくにも飴をあたえ、これは罰にも×にもなった。

朝霧に移動した、丸岡GMが、事業部に申し上げ
井上さんを朝霧に異動させようとした。
結果、異動となり、
代わりに、ごうてんの新店から、Yさんという先輩社員が
赴任してきた。
ぼくは、店にいのこり、井上さんの送別会をし
みんなで、行かせた。
井上さんの彼女はさみしそうだった。
気の強く、トラブルをおこしていた、ほとんどの原因は
井上さんだったようで、その後、ぼくは、もう辞めたほうがいい
と、提案したが、店長は彼女をキャプテンに昇格し
その後、何年か、店を守った。
そういえば、その彼女の元彼氏が、ひつこく、店に来て
なんでも、またつきあいたいみたいなことをいってるようで
井上さんもさんざん悩んでいるようで
ぼくが、そいつと話をつけ
「真剣につきあってる人が居て、結婚も目標にしてるから、
すまんけど、諦めてくれ」 そういった、素直に彼は
去ってくれた。

井上さんとは同期で、入社の店舗でも同じで
その後もいろいろあったが、もう同じ店で働くことはなかった。


入社研修ネストでぼくと井上さん

この項終わり。
2018/03/29




今はなき(旧)すかいらーく、その会社にぼくは費やした時間と情熱を思い出させずにいられない。

注意、このページはすかいらーく本部さま、会社さまとなんら関係のあるものではありません、
問題のあるかたはメールでおしらせください。osatani@osatani.com