タンバリンとオフコース

オフコースとタンバリン。最初、出だしのころ
タンバリンを入れたいといった小田さんに、ディレくターが
こういった。
「 タンバリン、入れても、タイセイに影響ない。」
小田さんはずっとこの話をする、余程はらがたったのだろうか。(エッセイ TIME CAN'T WAIT)
それから、オフコースのツアーには必ず多数のタンバリンが
用意されていて、ファイナルにはかならず、
小田さんが、タンバリンを客席になげる。
最期の、東京ドームでも、まっすぐに円を描くように
小田サンが投げた。とても哀しいタンバリンがとんだ。
その画像はLOOKINGBACK2の歌詞カードにも印刷されている。
オフコースはその後、木魚をいれたり、いろんな音をだすように実験していったのだろう。
音のもつ可能性を探し・・
あの、タンバリンを拾ったひとはいるのだろうか。

それともし、あの時のディレくターが、
「 いいよ、タンバリンいれてみればー」
といったら、小田さんはここまでタンバリンやいろんな音のこだわることもなく、創造性の原点を見失うようになったかもしれない。

2006.8.28べんとうや


1990 朝日新聞社刊