犯罪は異論なく、誰でもたいてい、犯したものであろう、無意識に信号を無視したとか、速度をオーバーして運転などの交通規則違反。万引き。100円だまをひらってそのままネコババ。などである。犯罪心理学は、犯罪者の心理を分析し予防するために役立てるものであるが、ほとんどその効果が薄く、犯罪は多発している。犯人を検挙するための分析がいまはほとんどの役割になりつうある、
その中で、アメリカのFBIが犯罪捜査において行う、プロファイリングという行程がある

プロファイリング(Offender profiling or criminal profiling)とは、
犯罪を細かに観察分析し、犯罪そのものから読み取れる犯人像を予測し犯人の特徴行動パターンを読み取り検挙にいたるまでに役立てるものである。
犯罪前の準備(情報収集等)、犯罪中の行動(殺人方法等)、犯罪後の処理(死体の処理、逃走方法等)は、犯人の性格、個性にかなり関係すると考えられ、これらを分析すれば、犯人の性別、人種、職業、年齢などの特徴をある程度推定できる。これらの推定を元に物的証拠やその他の情報とあわせて捜査すれば、闇雲に捜査員が広範囲に捜査するよりは効率的であるということで、通常の捜査を否定したり、それに代わるものではない。

FBIの手法

殺人捜査では、次の4段階の分析を行う。

  1. 準備:犯人が犯罪前にどういう計画や妄想を抱いていたか?何故、その日に犯行を行ったのか?他の日では駄目だったのか?
  2. 犯行方法:どういう被害者を選んでいるか?どういう殺し方をしているか(射殺、刺殺、絞殺等)。
  3. 死体の処理:殺人場所と死体遺棄場所は同じか?死体に損傷を与えているか?
  4. 犯行後:犯行後、現場を訪れたり、マスコミにメッセージを送ったり、捜査に関心を寄せているか?

















今日本では犯罪は多様化を極め、広域化(高速道、車の利用)、劇場化(マスコミが煽り立てたもの)、複雑化(動機などが理解しがたい)、
特殊化(犯罪者同志がネット介在など)、ハイテク化(2CHの利用など)など本来の長年の経験などによる 「 感 」 の捜査では問題が多く、
結果的に大量に捜査員を導入しでも無駄な結果で時効を迎えるケースが多数起きてきている。
自分の考えとして、広域捜査やプロファイラーの育成のためにも公安庁の発展的組織でもいいので日本版FBIを組織化する必要があると考察する。

初動捜査において、捜査の方向性や多人数の捜査会議などが肝心であるとされるが、プロファイルの手段であれば、数人においてプロファイルし捜査を効率的に指導し検挙できる可能性がおおきい、なによりも、分析ができる人間を育成すべきである。

今回の、吉川友梨さんの事件でも、動機など一切理解できない状況である。犯行後のパフォーマンスなども確認することができない。犯行車両の特定までも困難を極めている。



現在、このような理解しがたい事件が多数起きているのは、複雑な要因が絡んでおり急激に変わる天候のような世間の情勢を読み取り、分析しなければならない。

神戸児童連続殺傷事件でも、本来、予測しがたい事件で、しかも犯人が14歳男子であることは、
今までの「 感 」や経験の捜査では到底無理。

あまりにも、現在、社会不安を起こす要因の事件が多く。検挙するにいたっていない。
かなり、これは問題である、解決できないのは事件のほうにも問題があるが、警察、もしくは捜査の基本的な思考が問題あるとしかいえない、現在も日夜捜査に骨身を削る刑事さんには申し訳ないが、解決するためには手段や方法を根本からみ直す時期にきているという意見だ。
犯罪心理学