客数は倍になって、メンバーはフロアーを中心にやめていく、オープンメンバーはあの歴戦を生き抜いたので、辞めなかった、
今思うと、すかいらーくという基盤があったからこそ、ガストができたと思う。

のちの話であるが、客数が増えた、じゃあ中身はどうか、
どういうお客さんが増えたのか、という話。
そのころ、デニーズのロイヤルもある程度、忙しかったらしい、
もともと、すかいらーくの上客が流れたのである。
現に、常連さんがデニーズでモーニングを食べていたのにはショックだった。客数が増えたのは、高校生や若いひと、それらが払える値段で
安いから来だしたのである。土曜の夜となると、10時過ぎからほとんど閉店間近まで満席、しかもほとんどの客が高校生。
ドリンクバー二つと、ポテトだけで、延々粘るのである。
その夜更かしが楽しいと友達が友達を呼んで、とんでもない混みよう。
18才未満なので、どうすればいいか、頭を悩ませた。
いままではそういうことは全く無かったからだ。

あるとき、自転車に乗った、初老の人がこられ
「うちの娘はきていますか?」
と、心配そうな顔をしてこれらた、店内を呼び出して、見てもらっても
いない、おじさんは、娘が嘘をついて夜間外出してることがわかり、
悲しいそうな顔をして、帰っていった。
ぼくは、それを見てこれはいけないとおもい。
伊丹じゅうの公立高校の校長に電話し、せいとに夜間に来ないよう
注意して欲しいとつげ、店の前に18歳未満だけの夜間入店を
お断りするのを貼った。
でも、それだけではなかった。問題は・・。
毎日食い逃げをする客、ドリンクバーの備品や食材を盗難するもの
または、ヤンキー暴走族が来だした。

いままで、見たことのような人、訳のわからない客、
そういうのが集まり始めた。

店が荒れてきだした。当然、まともなお客さんは来なくなる。

深夜3時に入店し、ぼくがキッチンで一人営業だった。
閉店間近になり、フロアーの女の子が僕を呼んだ
「お金を持ってないっていうんです」
ぼくは、慌ててレジにゆくと、
ぼろぼろの折りたたみの傘をだし、これで払うと
わけのわからないことをいいだした。
お金を持った連れが逃げて帰ったという、
しかし、夜中にここまできたのは車かタクシーのはず、
お金は持っているが、払いたくないのか?
キッチンのかた付けも残ってるのに、いらいらしながら
聴いていた、
とりあえず、身分の証明するものを見せて、
後日、払いにきてください。というと、
免許証を見せた。が、訳のわからない免許書で、
裏書きに何重と住所変更をしており、コピーしても無駄だとわかった。
すると、知り合いに電話するとか、言いだし、朝の5時に電話しだした
相手が出るわけもない・・・。
とうとう、警察に電話してもらってもいいとか、言い出した。

警察呼んで、調書書いて、もうそれだけで時間が無くなる。
翌日は昼過ぎから会議だった。
もう、完全に頭にきて、
「もう、いいです、二度とこないでください!早く帰ってください」
と、ぼくは帰らした。
そういう、わけのわからない客がどんどん増えていった。
後輩の店長たちが電話をよくしてきた、愚痴の言い合い
話を聞いてやった。何度も何度も・・。ぼくも愚痴をいったが

しかし・・
ぼくは、もう、辞めたい、辞めようと思った。
退職届を書き、いつも出せるように、スーツのポケットにいれていた。
どんどん店長連中が全国規模で辞めていき、100人を越えたという
10パーセント以上の店長が辞めたのである、年間にだ


初期の「ドリンクバー」
ドリンクバーはすかいらーくの発明だった。






今はなき(旧)すかいらーく、その会社にぼくは費やした時間と情熱を思い出させずにいられない。

注意、このページはすかいらーく本部さま、会社さまとなんら関係のあるものではありません、

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76. ガスト転換 4