愛を止めないで

「やさしくしないで」君はあれから
  新しい別れを恐れている

  ぼくが君の心の扉を叩いてる
  君の心がそっとそっと揺れ始めてる

  愛を止めないで!そこから逃げないで!
  甘い夜はひとりでいないで・・・・・・


君の人生がふたつに分かれてる
  そのひとつがまっすぐにぼくの方へ

  なだらかな明日への坂道を駆け登って
  いきなり君を抱きしめよう

  愛を止めないで!そこから逃げないで!
  「眠れぬ夜」はいらない もういらない


  愛を止めないで!そこから逃げないで!
  すなおに涙を流せばいいから
  ここへおいで!くじけた夢を
  すべてその手にかかえたままで


  ぼくの人生がふたつに分かれてる
  そのひとつがまっすぐに・・・・・・

いつも、新しい歌はラジオからだった、深夜のラジオでかかる歌を聞いて、オフコースを知った、
「 愛を止めないで 」 は1979年1月、寒い冬に流れた、僕は当時、高校二年生、鬱屈した高校生だった。
最悪の学校、荒れた工業高校、皮肉にも、僕の大好きなみゆきちゃんの家が見える高校、
僕は一途であったが、中学のときに好きになってしまい、彼女は普通科へ、僕はできのわるいので
工業高校にいかざるえなかった。中学最期のときに、思い切って初恋のラブレターを送ることにした。
迷った、「送るかどうかを」 オクル、オクラナイ。一歩ずつあるいて、決めようとした、道を歩いて歩いて
気が付けば、違うまちまで、歩いていっていた。
ポストの入れた。あああ、とうとう、いれてしまったよ、はずかしいな。どうしようか。。。。

・・・返事がかなりあとにきた、決まり文句、 「 びっくりしたことと、いいお友達になってください。」
・・・・ぼくは、それでも満足だった。気持ちを伝えることで、満足していた。

ラジオから流れるオフコースをきいた。「 愛を止めないで 」いい歌だ。学校では相変わらずかつあげが横行し
教師に暴力をふるうものまでいた。つまらない高校生活にうんざりしていた。
そんなときに、彼女が電話してきた。
「 そんなに、元気なくて面白くないの?映画でもいこうよ・・・」
初めてのデートだった、

機関銃のように、楽しい高校生活を伝える、みゆきちゃん、ほんとうに、たのしそうな、感じで。
ぼくは、うつむいて、うなずくしかなかった。
俺 「 オフコース、愛をとめないで、 いい歌だね、しってる?」
みゆきちゃん 「 あんまり、オフコース聞かないな。。陽水がいいな!」
明るい声で、陽水の音楽を語ってくれた。ぼくは、いきなり君を抱きしめよう なんて、夢のまた夢。
眠れぬ夜のままであった。デート終え、家に帰る阪神電車。
楽しかった一日はおわった、切符を2枚買おうとした僕に渡した100円だまを、っずっと、手におさめ。
家に帰っても、ずっと100円だまをみていた、大事にしまっておこうと思った。

そんな、100円だまもどこかへいってしまった、
デートの帰りにクラスの悪に見つかり、翌日学校で大騒ぎされた、
そんなこともはなすことがないまま、2回目のデートはなかった。

いま、しずかに、オフコースの 「愛を止めないで 」を聞くと、あのときの自分を思い出す、
 「 オフコースしってる?」「 ええ、あんまり」幾度となく繰る返された会話、
 もう、誰にも聞かずに、そっと、自分だけの世界でいいや、

阪神淡路大震災でもう引越ししていたが、みゆきちゃんのマンションは劇的に破壊されていた。
ぼくの学校も、廃校になった、

悪たちも、みゆきちゃんも、俺も。もう、遠い、2006年、あれから27年か。。。

1979/1/20
作詞作曲 小田和正

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